2019年の9/25(水)~9/27(金)に2泊3日の日程で尾瀬ヶ原を中心にトレッキングした際の1日目の登山レポートです。
初日は尾瀬戸倉からバスで尾瀬入りし、鳩待峠から山ノ鼻に出た後、尾瀬ヶ原をまっすぐ見晴まで歩いた感じの行程でした。
2019年度は全国的に気温が高い日が続いていて、紅葉の進みが2週間程度遅れている印象でしたので、尾瀬の草紅葉を行先に選択したのは大正解でした。
例年通りの気温ならば、本記事の紅葉は9月中旬ぐらいの景色となりますので参考にしてみてください!
登山情報
ルート概要
日付 | ルート |
9/25 (水) | 尾瀬戸倉~鳩待峠~山ノ鼻~牛首分岐~竜宮~尾瀬ヶ原~見晴(テント泊) |
※引用:「見晴」に設置してあった尾瀬周辺図
アクセス
登山起点となる「尾瀬戸倉」へのアクセスは下記サイトを参考にしてみてください。
山岳経路
詳しい行程、他の登山日誌、一望百歩の一覧は下記の記事にまとめています。
一望百歩
本記事に関連する一望百歩の記事(360°のVR写真)は下記になります。
尾瀬戸倉までの道のり
10月の北アルプス登山への身体慣らしも兼ねて、草紅葉が綺麗になってきたという事前情報を入手できた尾瀬へテント泊に。
至仏山や燧ケ岳などの山々の紅葉はまだみたいとのことでしたが、尾瀬はいつ行っても違う顔を見せてくれますので、期待に胸を膨らませて行ってきました!
赤城高原SA
当日は夕方までにその日の幕営地である「見晴」まで到着すればOKでしたので、「赤城高原SA」で朝食をゆっくり食べてから尾瀬入りをすることに。
当日の「赤城高原SA」は若干雲が出ていたもの、赤城山周辺の山々が見れて気分も上昇!
「赤城高原SA」のランチコーナーにて「ブー次郎しょうゆらぁめん」(870円)を食べて、SA周辺の景色をゆっくり眺めてから09:30に出発。
尾瀬戸倉 第一駐車場
10:40「尾瀬戸倉」の第一駐車場に到着。
駐車場はとても広く、手前側は全部埋まっていましたが、平日ということもあり、奥側には全然余裕がありました。たぶん休日や紅葉ベストシーズンにはぎっしり埋まると思いますので、第二駐車場へ持っていく必要も出てくると思います。
今回、私は自家用車での移動でしたが、公共交通機関の場合、JR「沼田駅」からバスで約90分で尾瀬戸倉のバスターミナルに到着しますので、都心部の人が電車できた場合と同じぐらいの時間帯だと思います。
尾瀬戸倉~鳩待峠(バス)
関連する一望百歩の記事は下記となります。
バス移動について
「尾瀬戸倉」から「鳩待峠」の区間は、通年マイカー規制が入っていますので、バスやタクシーに乗り換える必要があります。
値段はバス、タクシーともに980円。乗車時間は約25分。
私が「尾瀬戸倉」の第一駐車場に到着した時、女性3人組がちょうど準備を終わらせた所だったみたいで、乗り合いタクシーで移動していたようでした。
私が準備を済ませて乗り場に行った時には乗り合いタクシーはすべてで払っていたため、20人乗りぐらいのバスでの移動になりました。
時間で出発するとのことでしたが、直前に来た人をちょっとだけ待ってから11:10ぐらいに出発。
鳩待峠の駐車場
11:35「鳩待峠」の駐車場に到着。
「鳩待峠」の駐車場ですが、三年前ぐらいに来た時はたしか「鳩待峠」の売店の目の前でバスから下車した覚えがあるのですが、今回は「鳩待峠」の売店のある場所から3分程度、下へ歩いた所にある駐車場に停車するように変わっていました。道が狭いところでしたので、これはいい変更じゃないかと。
こんな感じ↓で駐車場からちょっと登ったところに「鳩待峠」の売店があります。
なお、帰りの乗車券は「鳩待峠」の売店で買う必要があります。日帰りの場合は登山前に買っちゃった方がいいかも。
鳩待峠
「至仏山」へ登頂するための登山口と、「山ノ鼻」経由で「尾瀬ヶ原」へ向かうための分岐地点になっています。
「尾瀬」の看板の所は割と混雑しますので、記念撮影には時間がかかる場合があります。入山前の準備は「トイレ→記念撮影→登山開始」ではなく、「記念撮影→トイレ→登山開始」の方が後々安心かもです。
トイレは「鳩待峠」の売店の裏にありますが、綺麗に清掃されていましたので安心して用を足すことができると思います。便座は洋式主体(和式もあり)ですし、水洗なのはありがたい・・・!
「鳩待峠」から「山ノ鼻」までは一時間程度歩くことになりますので、トイレはしっかり済ませておきたいところです。
鳩待峠~山ノ鼻
関連する一望百歩の記事は下記となります。
身支度を済ませてから11:54に出発。
気温が高い日が続いているとはいえ、9月下旬の尾瀬ですので風がやや冷たい印象でした。シャツ一枚だと身体が冷えそうなので一枚羽織ることに。
「鳩待峠」から「山ノ鼻」までは1時間程度、「山ノ鼻」から「見晴」まで2時間の予想なので、合計3時間の歩行になる見通しです。時間的には問題ありませんが、テントを背負っているので重い重い・・・いいトレーニングになりそうです!
鳩待峠~山ノ鼻の山道
やはり木々の紅葉はまだまだという印象でした。
「鳩待峠」~「山ノ鼻」の登山道はずっと下りになっているのが特徴です。最初だけは歩幅の広い階段がありますので足元注意ですが、中盤以降のほとんどの場所は なだらかな木道になっていますので、歩くのはだいぶ楽になっています。
・・・ただ、行きがずっと下りということは、帰りはずっと登りなわけで・・・帰る時には覚悟が必要です。
最初は歩幅の広い石段が続き、ゴツゴツした歩きにくい道がちょっと続いた後、木の階段がちょっとだけ出現します。
その後はずっとなだらかな木道が続きます。
ふと見上がれば至仏山の山頂が!「至仏山」の山頂は、うっすらと紅葉してきているという印象でした。
1/3ぐらい来たところ。なだらかに下る木道が続きますので楽々です。
2018年に東京電力が木道を作り直してくれたみたいです。
中盤あたりでちょっとだけ階段が出現しますが、すぐになだらかな木道になります。
正面から「歩荷さん」(ボッカさん)が歩いてきました。「歩荷さん」(ボッカさん)は尾瀬への荷物の搬入をしてくれています。ありがたやー
鐘は野生の熊に対して人間の存在をアピールするために設置されています。他の人の安全にもつながりますので忘れずに叩きましょい!
大きな石や太い木が見えたらあともうちょっとです。この木は記憶している限り、20年以上前からある古い木です。
最後に橋を渡ると「山ノ鼻」の山荘が見えます!
山ノ鼻
13:15「山ノ鼻」に到着。
景色をゆっくり見ながら&撮影しながらだったので、コースタイムよりやや遅れ気味に。まぁ急ぐ旅でもないので問題なっしんぐ。
至仏山荘とキャンプ場広場(50張)
別棟の建屋の前にコーヒーの看板が出てていました。山で飲むコーヒーは格別ですのでお時間があれば是非に。
「山ノ鼻」のトイレを利用してみましたが、ここも水洗でとても綺麗でした。
手洗い場もありましたが、飲料には適さないと書いてありましたので、もし水を補給するなら売店で購入する必要があるかも。
山ノ鼻~見晴
関連する一望百歩の記事は下記となります。
13:30「山ノ鼻」を出発。
ここから「見晴」までのコースタイムは120分だけど、景色を楽しみながら行く予定なので到着は16時ぐらいになるかも?
草紅葉が楽しみです!
「尾瀬ヶ原」方面へ向かってすぐの場所に山小屋が2つありました。「山ノ鼻」には3軒の山小屋がありますのでキャパシティはそこそこありそうです。
見事な草紅葉がお出迎え!
ここでも「歩荷さん」(ボッカさん)と遭遇。お疲れ様です!
この付近から池溏(ちとう)がちょいちょい出現。池溏(ちとう)とは湿原の泥炭層にできる池沼のことです。(wiki解説)
しばらく歩いて橋を渡ると見渡す限りの草紅葉が・・・!
遠くに「牛首分岐」が見えてきました。ふと振り返ると「至仏山」が光り輝いていました。
牛首分岐
14:05「牛首分岐」に到着。
休憩できるベンチがいくつ設置されており、東方向には「燧ケ岳」、西方向には「至仏山」が見える、尾瀬屈指のビューポイントです。
観光目的の日帰りコースだと「牛首分岐」まで来たら引き返すのが一般的みたいです。(「鳩待峠」~「牛首分岐」は片道2時間ぐらいで合計4時間ぐらいの行程)
ここから先、「竜宮」まで行くとなると宿泊前提の山旅になりますので、ある程度の準備が必要になってくると思います。
お天気は曇り気味でしたが、時たま覗かせる太陽の光が草紅葉をキラキラ輝かせてくれるので見事の一言です・・・!
草紅葉のこの色はこの時期しか見れないので尾瀬にしたのは正解でした。
草紅葉をいつまでも見ていたい気もしますが、夕暮れになると熊が怖いので先を急がねば。
10/15~10/17の3日間は工事のため一部の区間が通行止めになるようです。
曇り空ではありましたが、草紅葉や池塘が美しい・・・!
遠くに「竜宮十字路」が見えました!
竜宮十字路
14:53「竜宮十字路」へ到着。「ヨッピ吊り橋」や「東電小屋」へ向かうための分岐地点になります。
振り返れば至仏山が・・・!
目前には「龍宮小屋」も見えています。「龍宮小屋」にはトイレがありますので、ここで用を足しておくと安心かもです。
「龍宮小屋」の左側の道を抜けていくと川に出ますので、そこを渡れば後は「見晴」までほとんどまっすぐです。
「見晴」に到着。ふと振り返れば光り輝く草紅葉が・・・!
見晴
15:30「見晴」にある「弥四太郎小屋」に到着。
湧き水がコンコンと出てました。名水なのかも。
木道が綺麗に整備されていたこともあり、景色をゆっくり撮影しながら歩いてきたつもりですが、思っていたよりもタイムが短縮できた感じでした。
日もだいぶ傾いてきた状態でしたので、熊が怖くて急ぎ足になっていたのかも知れませんが・・・!
見晴の山小屋&キャンプ場
山小屋
「見晴」にはたくさんの山小屋がありました。
紅葉ベストシーズンの休日とかだと事前予約が必須になってくるかもですが、それ以外の時期や平日なら当日予約とかでも受け付けてくれるかも?
ロケーションは素晴らしく、山小屋の設備も充実してるみたいですので、夕方や早朝の尾瀬の景色を見るのに最適かもです!
キャンプ場
キャンプ場は「弥四太郎小屋」の右手を少し登った先のトイレの奥側にあります。
一泊800円で申し込みは「燧小屋」で行います。
キャンプ場のすぐ近くにはトイレがありましたが、なんと水洗!
こんな山奥に水道が通っているとはちょっと驚きでした。ありがたやありがたや・・・
久々のテント設営でしたが、特に手間取ることなく設営できた感じでした。16:00には設営完了して一段落。
明るい内に晩御飯を食べたい所でしたが、夕日も観たいのでれっつ尾瀬ヶ原へ散策に・・・!
見晴の夕暮れ
関連する一望百歩の記事は下記となります。
日中は曇り気味のお天気でしたが、夕方になってからは綺麗に晴れてくれました!
まずは「見晴」から「至仏山」の方へテクテク歩きながら撮影。逆光ではあるものの、夕日に照らされた草紅葉が感動的に美しい・・・!
もう少し秋が進むとまた雰囲気が変わると思いますので、尾瀬にハマる人の気持ちがわかる一時でした。
振り返ってみれば「燧ケ岳」の夕景もこれまた素晴らしい・・・!
山肌に日が沈むまで夕日を観賞していましたが、この夕日が見れただけでも来た甲斐がありました!
感想
タイトル画像は1日目のベストショット、「見晴」周辺からみた日没の瞬間です。
当初の目的の一つであったテントを背負った登山への身体慣らしですが、若干の疲れはあるものの、特に痛むところは出なかったので問題なさそうでした。「鳩待峠」から「見晴」までの3時間ほどの短い時間にしておいたのが良かったみたいです。これなら翌日以降の歩行も大丈夫そうです!
明日もがんばるぞー!
わっしょいわっしょい!
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