2019年の9/25(水)~9/27(金)に2泊3日の日程で尾瀬ヶ原を中心にトレッキングしてきました!
本記事は2日目に「見晴」から「三条ノ滝」へ往復した際の登山レポートとなります。
「三条ノ滝」へ行くためには険しい山道を超えていく必要があるため、ある程度の登山装備が必要になりますが、迷うような場所はありませんので、尾瀬のバリエーションルートとして楽しめる場所だと思います。
目的地である「三条ノ滝」は水量も多く、なかなか見応えのある景観になっています。直前に設置されている急階段は話のタネになると思います・・・!
登山情報
ルート概要
行程 | 日付 | ルート |
2日目 | 9/26 (木) | 見晴~平滑りの滝~三条ノ滝(往復) |
※引用:「見晴」に設置してあった尾瀬周辺図
山岳経路
詳しい行程、他の登山日誌、一望百歩の一覧は下記の記事にまとめています。
一望百歩
本記事に関連する一望百歩の記事(360°のVR写真)は下記になります。
見晴
07:39「見晴」から「赤田代」に向けて出発します。「赤田代」までは約50分間の木道歩きになります
最初の角を曲がった所で一気に展望が開けます。こちらはススキが多い印象でした
ふと横をみれば「至仏山」が綺麗に見えています。昨日の曇り空とは打って変わって青空が綺麗です!
しばらく歩くとちょっとだけ段差を登ります
段差を登ると景色の印象がちょっと変わります。木が増えてきた感じ。
分岐路
07:53「見晴」「東電小屋」「赤田代」の分岐路に到着。
コースタイムは25分なのでやや速いペース。ゆっくり撮影しながらでもこのペースなので、足の速い人は15分ぐらいで到着しちゃうかも。
分岐路を過ぎてからはススキが主体になってきます。少し歩けば遠くに「温泉小屋」が見えてきます
赤田代
08:09「赤田代」に到着。木道が整備されているのでとても歩きやすいです。
ここが「見晴」と「三条ノ滝」のちょうど中間地点になります。ただ、ここからは山道になりますので、実際の所はここからが本番です!
2軒の山小屋
赤田代には2軒の山小屋があります。
左側に見えているのが「温泉小屋」です。(公式サイト)
写真だとちょっとわかりにくいですが、湿原方向に向けて座椅子が並んでいて、とってもオシャレです。パラソルもさせるようになっていますので、宿泊すれば素晴らしい景色が見れそうです。
少し奥に行ったところに「元湯山荘」があります。(公式サイト)
案内図
「元湯山荘」の前にはここから「三条ノ滝」までの案内図がありました。
上りと下りの時間差から察するに、「平滑りの滝」と「三条ノ滝」の区間は苦戦が予想されます・・・!
山道に入る直前に無料休憩所がありました。「三条ノ滝」まで行くなら往復3時間近くかかりますので、飲み物を買っておくといいかもです。
無料休憩所を通り過ぎてしばらくは綺麗に整備された木道が続きます。
分岐路
「三条ノ滝」「御池」「見晴」への分岐路になります。
「御池」には自家用車で来ることができるらしいので、こちらから尾瀬に入るルートもあるようです。距離はそこそこありますので手応えはありそうですが・・・!
しばらくは木道が整備されていますが・・・
分岐路から5分ほど歩いた所で木道がなくなり、ここからは山道になります。
鎖場
危険な場所にはチェーンが付けてありますが、注意して進みます。
木陰ということもあり、木や石は結構滑ります。
見た目は不安定そうですが、実際にはガッシリしています。滑らないようにだけ注意です。
急な階段なので注意が必要です。一応ロープが付いていますが、過信せず座りながら降りた方が安全かも。
平滑りの滝
08:31「平滑りの滝」に到着。
「三条ノ滝」への看板は傾いていましたし、ここが「平滑りの滝」であることを示す看板などはなかったため、危うくスルーするところでした。
「平滑りの滝」を見るためにはこの岩の上まで登る必要があります。浮石などはありませんが、雨の日などは滑りますので要注意です!
崖下に広がるのが「平滑りの滝」になります。
実は、行き掛けに見た時はここが「平滑りの滝」とは気が付かなくって、ちゃんと撮影していませんでしたorz
この写真だと隠れちゃっていますが、左下の木の陰になっている所に段々になっている流れがあり、それが「平滑りの滝」のようです。(帰りにしっかり撮影しました)
崖のような岩場
08:34「三条ノ滝」へ向けて出発。
いきなり崖みたいな岩場を降りることになります。
もしここが降りれないような装備の場合、ここからは先は本格的な山道になりますので引き返した方が無難だと思います。
とにかく岩が滑るので要注意です。
崖みたいな岩場を降りると川にでます。
水が綺麗です・・・!
滑る山道
湧き水の通り道になっているのか、ここはいつもこんな感じになっているっぽいです。
ここから先はこんな場所がたくさんありますので、防水性のある靴が望ましいです。できればスパッツを付けておいた方がいいかもです。(つけてないとズボンの裾が泥だらけになります・・・!)
ゴツゴツした岩の間を抜けていきます。滑る滑る~
湧き水の流れを超えていきます。橋もツルツルなので注意を~
崩れちゃってるので登るのも一苦労です。
分岐路
「平滑りの滝」「三条ノ滝」「御池」の分岐路になります。
ここまでくれば、滑る山道も一段落。比較的整備された道になりますが、最後に難所が待っています。
もしテントなどの重装備の場合、ここに荷物を置いて行った方がいいかもです。
ゴツゴツはしてるけど、さっきまでとは格段に歩きやすい道です。
多少はグチャグチャしていますが、すでに裾は泥だらけなので気にならないと思います。
ものすごい急な階段を降ります。鎖もありますが、座りながら降りた方が無難かもです。
鎖は一定期間だけ設置されているようです。
階段はかなりの角度があるので、鎖がないととても危険です。もし鎖が無かった場合は行かない方が無難だと思います。
しっかりした橋を渡ります。
視界が開けてきました! ここまでくると滝の音もよく聞こえます。
最後の急階段!
階段を降りるとちょっとした踊り場になっていて、ここから滝を見ることができます。
三条ノ滝
09:50「三条ノ滝」に到着。
滝の水量は多く、尾瀬の豊かな自然を感じさせてくれました。
苦労して見に来た甲斐あって、なかなかの景観です・・・!
滝周辺の木々の紅葉はまだまだという印象でした。
山の影に入るところなので、ここは比較的紅葉が遅い場所なのかも?
雰囲気的にはここの紅葉がピークの時はすごい景観になりそうな気がします・・・!
滝を鑑賞しながら行動食(カロリーメイト)を食べつつ、居合わせた老夫婦と山談議に。
老夫婦は「御池」まで乗用車できた後、1泊してからここまで歩いてきたとのことでした。「御池」から「三条ノ滝」までは7kmと結構距離がありますが、ほとんどが木道らしくて歩きやすいみたいです。
ただし、「御池」へ乗用車で行くためには、只見の方から狭い道を延々アップダウンを繰り返しながら運転する必要があり、結構神経を使うみたいです。
御池ルートも面白そうですので、今度行ってみようと思います!
急階段
時刻は 10:10 。滝もバッチリ見れたので、帰路につきます。
まずはこの急階段を登ることになります・・・! まさに見上げる角度。
こうしてみるとかなり細い橋です。
再び急階段が! 上りは下りほど怖くありませんが、それでも注意が必要です。
分岐路
「三条ノ滝」「御池」「尾瀬ヶ原」の分岐路になります。
「尾瀬ヶ原」方面へ向かいますが、ここからは滑る岩や木の根が続きますので、気を引き締めて行きます。
行きは気になりませんでしたが、こうしてみるとかなり崩れているところを通過してきたようです。
滑る岩場を抜けていきます。
湧き水を横切るところは特に注意が必要です。
木があらぬ方向へ生えていて登山道を横切っています・・・!
平滑りの滝
11:07「平滑りの滝」に到着。
やっぱり帰りは気分的も早いです。
お昼が近くなってきたということもあり気温も上昇。ペースアップして歩いていたので暑い暑い。シャツ1枚にチェンジ!
行き掛けにちゃんと見ていなかった「平滑りの滝」をもう一度見ることに。
全景は↑のような感じですが、↓の段々になっている流れが「平滑りの滝」と呼ばれる所以みたいです。
↓の流れの所もなかなか綺麗です。
滝もバッチリ見れたので 11:15 に出発。
歩きやすい道
「平滑りの滝」と「赤田代」の区間は木道は無いものの、さっきまでとは格段に歩きやすくなります。
古びてるけど木道が出現。
キノコが生えていますので、時間帯によっては熊が食べにくるかも・・・!
分岐路
「三条ノ滝」「御池」「赤田代」の分岐路になります。
れっつ「赤田代」へ
綺麗に整備された木道に出て一安心。なかなかの山道でした・・・!
赤田代
11:35「赤田代」に到着。
無料休憩所が見えました。ベンチもありますので一休みするのもいいかもです。
「赤田代」の山小屋を通過して「見晴」方面へ歩を進めます。お昼時なので森の中も明るいです。
分岐路
「見晴」「東電小屋」「赤田代」の分岐路になります。
「見晴」へ向かいます。(テント撤収後、ここに戻ってくることになります)
「赤田代」側の湿原と「見晴」の湿原を隔てる段差を降ります。
「至仏山」をバックに草紅葉が広がります。贅沢な景色だ~
バッタが目の前にぴょこんと止まったので思わずシャッターを!
見晴
12:20「見晴」へ到着。
トータルで約5時間の行程でしたが、草紅葉、森林、山道、滝といろんな景色が見れた山旅となりました。
登山道の印象としては下記のような感じです。
- 「見晴」~「赤田代」の区間は綺麗に整備された木道
- 「赤田代」~「平滑りの滝」の区間は比較的歩きやすい山道
- 「平滑りの滝」~「三条ノ滝」の区間は登山装備前提の山道
「平滑りの滝」~「三条ノ滝」の区間は険しい場所に立地していますので、整備もなかなか手が回らないのかも。
感想
タイトル画像は「三条ノ滝」の一望になります。
「見晴」から「赤田代」までは綺麗な青空が広がってくれたこともあって、草紅葉を存分に楽しむことができました。やはりお天気だと雰囲気が違います・・・!
「赤田代」から「三条ノ滝」までは山道ですので、木々の紅葉も楽しみたいところでしたが、2019年は紅葉が遅れているということもあって、当日の紅葉具合はイマイチでした。それでも「三条ノ滝」や「平滑りの滝」は苦労していくだけの価値はある景観でした。
別な機会に今度は「御池」方面にも行ってみようと思います!
わっしょいわっしょい!
次の記事
- 「尾瀬」見晴~東電小屋~山ノ鼻
※近日公開
コメント